マルセル・ベアリュ著 高野優訳
パロル舎 1998年 初版 帯付 単行本 19.3×13.5cm
状態:小口地に傷、薄い汚れ有。
♦フランスの作家、マルセル・ベアリュ(1908-1993)の長編小説。
— 本書は夢の物語でもある。最初の項を開いた時から、読者は夢の中に放り込まれ、主人公とともに数々の不思議な体験をする。この夢のなかではさらにまた夢とも現実ともつかないようなことが起こって読者を迷路に彷徨わせる。—
マルセル・ベアリュ … 1908年にフランス中部のロワール・エ・シェール県に生まれる。本書の主人公のように12歳の頃から働きはじめ、23歳のときに帽子屋を開業。マックス・ジャコブの勧めで文章を書きはじめ、アナトン・アルトー、ガストン・パラシュール、ピエール・ド・マンディアルグなどの圧倒的な支持を得る。
その後は生活のために古道具店を経営するかたわら、「水蜘蛛」をはじめとする多くの著作を発表し、1950年にはボーヌ通りに古書店を開業、1993年に亡くなるまでその店を経営しながら創作活動を続けた。(本文より)
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