ジョルジョ・デ・キリコ著 笹本考訳
思潮社 1970年 初版 単行本 21.5×14cm 209ページ
状態:表紙カバーに擦れ、傷み、ふちに1cm程の破れ有。天小口地にヤケ、シミ有。見返しに値札跡有。
♦イタリアの画家ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)による一風変わった幻想小説。
— キリコの絵において、それはいつも午後であり、夏の終わりの午後、すなわち≪暑い夏の一日の終わり、午後中昼寝をしたあとで、往来へ出て夕陽の方向に向かい、爽かに水の撒かれた往来の匂いを感じるとき、自然に立ちのぼってくる極めて特殊な雰囲気≫にひたされた時刻なのだ。(訳者あとがきより)