アレホ・カルペンティエル著 鼓直訳
サンリオ文庫 1979年 初版 帯付 文庫 142ページ
状態:帯の背に強いヤケ、折れ跡有。天小口地に強いヤケ、シミ有。
♦魔術的リアリズムの旗手アレホ・カルペンティエール(1904-1980)の短篇2作品を収録。
カルペンティエール自身の言葉に、音楽こそは「時間についてのめくるめく観想」だというのがある。この『バロック協奏曲』は、円環的、摺曲的、加速的、或いは直線的といった、カルペンティエールの物語を構成する叙述の時間形式がすべて実現させられているという意味で、彼のスンマ・ポエティカと呼ぶにふさわしい傑作であると考える。(本文より)
[目次]
バロック協奏曲
選ばれた人びと